こんにちは。
名古屋・東京で補助輪外しの指導をしている「おるか自転車教室」です。
「自転車の練習をしようとすると、怖がって泣いてしまう…」
「一度転んでから、自転車に乗りたがらなくなった」
「スピードが出ると、すぐにブレーキをかけてしまう」
こうしたお悩みは、補助輪外しに挑戦中の保護者の方から、とても多くいただきます。
この記事では、2021年から1,500人以上のお子さまを指導してきた当教室の経験をもとに、子どもが自転車を怖がる理由と、理由ごとの対処法・声かけのコツをご紹介します。
まずは「何が怖いのか」を聞いてあげる
怖がるお子さまに、当教室の指導者が必ず最初にやっていること。それは、「何を怖いと感じているのか」を徹底的に聞いてあげることです。
ひと言で「怖い」といっても、その中身はお子さまによってまったく違います。たとえば「転びそうで怖い」というお子さまでも、よく話を聞いてみると、次のように理由はさまざまです。
- 転びそうになったとき、地面に足がつかなくて体を支えられないから怖い
- ハンドルがぐらぐらして、倒れそうになるから怖い
- 前に転んだときの痛みを思い出して怖い
足がつかないのが怖いなら、サドルを下げる。ハンドルがぐらぐらするなら、前を見て乗る練習をする。このように、恐怖心の根本がわかれば、改善策も具体的に提示できます。
「怖くないよ」「大丈夫だから」と言う前に、まずは「どこが怖い?」と聞いてあげてください。

子どもが自転車を怖がる3つの理由と対処法
これまでの指導経験から、お子さまが自転車を怖がる理由で多いのは、次の3つです。
① 転んだ経験がある
一番多いのが、以前に転んだ経験があるケースです。転んだときの痛みを思い出して、「練習したくない」「自転車に乗りたくない」という気持ちになってしまいます。
対処法:ペダルを外して、徹底的にバランスの練習をする
サドルを下げて両足がしっかり地面につく状態にし、ペダルを外して、ストライダーのように足で地面を蹴って進む練習をします。転びそうになっても、すぐに足をついて止まれるので安心です。
ここで大切なのは、「自分はバランスがとれるんだ」という自信を身につけてもらうこと。足を浮かせて進めるようになるまで、焦らずにじっくり練習しましょう。
この段階では、保護者の方が「絶対に転ばせない」つもりで、しっかりサポートしてあげてください。ここでまた転んでしまうと、恐怖心がさらに強くなってしまいます。
② スピードが怖い
次に多いのが、スピードが出るのが怖いというケースです。
実は自転車は、ある程度スピードが出たほうが安定して、バランスがとりやすくなる乗り物です。ところが、怖がるお子さまは、その安定する速さに届く前にブレーキをかけてしまうため、いつまでもふらついてしまいます。
対処法:前を見て、少しずつ速さに慣れる
手元(下)を見てこいでいると、実際よりもスピードが速く感じられ、バランスもとりにくくなるため、恐怖心が強くなります。まずは「前を見てね」と声をかけましょう。
そのうえで、保護者の方が後ろから少し押してあげるイメージで、少しずつ速さに慣れていきます。
③ 強く言われて、ストレスを感じている
意外と多いのが、できないことを強く言われて、ストレスを感じているケースです。
「なんでできないの!」「さっきも言ったでしょ」と言われ続けると、自転車に乗る前から泣き続けて、練習を完全に拒否してしまうこともあります。
対処法:「いきなりできないのが当たり前」と考える
子どもは、最初からできなくて当たり前です。優しく声をかけながら、一つずつステップを踏んで、丁寧に練習を進めてあげてください。
(補足)自転車が体に合っていない
自転車が大きすぎて足が地面に届かないと、止まりたいときに体を支えられず、怖さにつながります。当教室の受講データでは、約5人に1人のお子さまが、身長に対して大きすぎる自転車で練習していました。サドルを一番下げたときに、両足のかかとまで地面につくかを確認しましょう。

受講事例:スピードを怖がっていたお子さまが、自分からこぎ出すまで
当教室で印象に残っているのが、スピードが怖いというお子さまのレッスンです。
まずは「ペダルは回さなくていいから、自転車に乗っていてね」とお願いし、指導者が後ろから押してスピードを出してあげました。
「ブレーキはかけずに、真っすぐ前を見ていてね」
「絶対に転ばないから、安心して」
こう声をかけながら、押す速さを少しずつ上げていくと、そのお子さまは「風が気持ちいい!」と言いながら、自分からペダルをこいでスピードを出すようになりました。
怖さの原因を一つずつ解決してあげると、子どもは自分から積極的に練習してくれるようになります。
保護者の方に、絶対にしてほしくないこと
それは、怒ることです。
子どもはできないのが当たり前ですし、実は子どもなりに一生懸命考えながら、できるようになろうとしています。だからこそ、うまくいかなかったチャレンジを「失敗」と捉えずに、できたことを褒めながら、ステップを踏んでいくことを大切にしてください。
たとえば、次のような小さなことでも、できたら・できていたら、すぐに褒めてあげましょう。
- ペダルを外した練習で、両足を地面から離してバランスがとれた
- ペダルをこぐ練習で、ふらついていても足を止めずにこげた
- ちゃんと前を見て乗れていた
- ブレーキで止まれた
どんなに小さなことでも褒めてあげることで、「自分はできるんだ」という自覚が芽生え、怖さよりも「やってみたい」という気持ちが大きくなっていきます。
声かけの例:こう言い換えてみましょう
| つい言ってしまう言葉 | こう言い換える |
|---|---|
| なんでできないの? | 今、足が浮いてたね!その感じでもう一回やってみよう |
| 怖くないから大丈夫! | どこが怖い?足がつかないところ?ハンドル? |
| 下を見ないで! | あそこの木を見ながら進んでみよう |
| ブレーキかけちゃダメ! | 後ろで絶対に支えてるから、前だけ見ていてね |
| さっきも言ったでしょ | さっきより長く進めたね! |
練習の進め方そのものは、こちらの記事でステップごとにご紹介しています。


よくあるご質問
Q. 転んでから、自転車に乗りたがりません。どうしたらいいですか?
無理に乗せず、まずはペダルを外してストライダーのように足で蹴って進む練習から始めましょう。サドルを下げて両足がしっかり地面につく状態にすると、転ぶ心配が減ります。「自分はバランスがとれる」という自信がつけば、自然と自転車に乗りたい気持ちが戻ってきます。
Q. スピードが怖くて、すぐにブレーキをかけてしまいます。
自転車はある程度スピードが出たほうが安定します。手元ではなく前を見るように声をかけ、保護者の方が後ろから軽く押しながら、少しずつ速さに慣れていきましょう。「絶対に転ばないように支えているから大丈夫」と伝えて安心させることが大切です。
Q. 泣いて練習を嫌がる日は、どうすればいいですか?
その日は無理に続けず、「できたところ」で終わりにしましょう。泣いている状態で続けても、自転車への苦手意識が強くなるだけです。できたことを褒めて終わり、日を改めて短い時間から再開するのがおすすめです。
Q. 補助輪付きに戻したほうがいいですか?
補助輪付きに戻すよりも、ペダルを外して足で蹴って進む練習をおすすめします。補助輪付きの自転車は、補助輪なしとは曲がり方や体の使い方が違うため、バランスの練習にはなりにくいからです。
まとめ:怖さの原因を見つけて、一つずつ解決しよう
子どもが自転車を怖がるのには、必ず理由があります。まずは「何が怖いのか」を聞いてあげて、その原因に合わせた練習をしてあげてください。
- 転んだ経験がある → ペダルを外して、バランスの自信をつける
- スピードが怖い → 前を見て、少しずつ速さに慣れる
- 強く言われてストレスを感じている → 怒らず、できたことを褒める
焦らず、一つずつステップを踏んでいけば、怖がっていたお子さまも、きっと自分から楽しく乗れるようになります。
ご家庭での練習がうまくいかないときは、プロに任せるのも一つの方法です。おるか自転車教室では、運動指導のプロがマンツーマンで指導し、これまで指導した1,500人以上のお子さまのうち、97%が1回(100分)で補助輪なしで乗れるようになっています。

「家で練習してもうまくいかない」と感じたら、お気軽にご相談ください。お子さまの年齢や今の様子を伺い、ぴったりの進め方をご提案します。


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